昨日見た夢が生々しく恐ろしかったので一応書いとく
ひたすら白が続くだだっぴろい空間。
ドラゴンボールの『精神と時の部屋』的な無機質っぷり。
自分とおそらくフィリピン系と思われる人間10人ほどが固まってたむろしている。なぜこの人たちにまぎれて自分がいるかは分からん。
俺、ここで何やってんのん
と思った時。
ギ~~っという扉開く音が背後から聞こえ
振り返ると何もなかったはずの無機質空間にいきなりドア出現
人が登場。
40代前半くらいのやせこけて無精ひげ。出っ歯。
全身黒の痛んだよれたジャージを着た男。
左手のボコボコにゆがんだ金属バットをひきづってコロコロいわせながら歩いてくる。
地面にバットがあたるかあたらないかで調整された音の出し方を楽しんでいるようですけど。
ブツブツブツブツ言いながらたまに笑って吹き出したり。
うつむき気味にこちらに近づいてくる。
だったっぴろい無機質空間は気づけばどこかの埃っぽい閑散とした白を基調とした工場みたいなところに変わっている。
自分と周りにいた屈強男達は特には動かない。
自分らの集団の間を分け入りそのバット男は相変わらず下を見ながら何かつぶやきながら前進する。
集団を抜けたところでバット男の先にいつの間にか広さ10畳ほどの部屋ができている。
部屋の前に扉があり、奥に30代前半くらいのやはりアジア系の男が立っている。
相変わらずブツクサ垂れながらその部屋に向かって前進するバット男。
うつむいてぼやきながらバット男がその部屋に入った瞬間。
いきなりバット男はものすごい瞬発力で部屋の中の男めがけて走りだす。
30代アジア男の頭めがけてバットフルスイング。
一発目で完全に意識が飛んだ30代男。
仰向け状態で頭ピンポイントでひたすら殴られ続ける。
撲殺。
その遺体に泣きすがる7,8歳の男の子登場。
父子のよう。
煙のような蒸気のようなオーラのような何かが溢れ出ているバット男が後ろに立つ
男の子の頭めがけてバットをしならせる。
しなやかにためらいなく。ただ一発。
やみくもに打つのではなく神経を研ぎ澄ませて一発でバットの真芯でとらえることが目標だったらしい。
パ~~~~~ンという響きが無駄に広くも反響に優れたその部屋の空間全てを埋める。
芯をとらえた音が行き場なく跳ね返り部屋にこだまする。
その子の生と死の堺のないまま体から飛び出した魂のように。
事を終えゆらゆらと部屋から抜け出し歩き出す男。
へら~~っと笑いアゴがあがっている。
部屋を出る時バットが自分の足と床にひっかかりカラ~~ンとやけに反響した。
ぬら~~っと歩くそのバット男と自分がすれ違うときに俺は聞いた。
「はあぁぁ。きもちいい。」
言った?
というよりこぼれ出たといった感じ。
まだ大量に身の内にある殺しの興奮の情動。その悦をゆっくりかみしめ愉しんでいる。
冷めないように
もれないように
もったいがって少しずつ小出しで横隔膜をゆっくりゆるめながら息を吐き出している。
かすかな震えだけでなくかすかな笑いは表情筋を自分で制御しようにも抑えられないっぽい。
そのままバタっと倒れて匍匐前進。近くの壁にもたれへたっている男。
俺がバットを拾ってその男の頭めがけて全力でバットを振り下ろした。人間の頭部の柔らかさを感じるような不快な嫌な感触。
男はカッカッと笑い出す。
俺はまたバットを芯を意識して全力で頭めがけて振り下ろす。
「んん~~~。。。カッカッ」
と笑う。
20回ほど殴ってもう自分が疲れてきた。
男は死ななかった。
ずっと笑って笑いすぎてむしろ半泣きでこっちをトローんと見上げている。
なんやこの夢は!!